生活習慣が誘発する目の病気
生活習慣病と聞くと、高血圧や糖尿病などをイメージすると思いますが、生活習慣の乱れによって目の病気を引き起こすことも珍しいことではありません。医療が発達した現代においては、病気の治療も不可能ではありませんが、事前予防に努めて損はありません。病気を事前に予防するという意味でも、今一度生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。
加齢黄斑変性
加齢黄斑変性は「目の生活習慣病」という異名を持つ病気であり、網膜の中心である黄斑部に障害が生じることで引き起こされるものです。この病気は一般的に50歳以上の男性に多いといわれており、失明を呼び起こす病気としても知られています。「目の生活習慣病」と呼ばれている理由は、タバコなどの嗜好品や肥満によって誘引されることがあるためです。なお、食生活の欧米化やスマホ・パソコンなどを見る機会が多くなったことも、理由のひとつとされています。加齢黄斑変性の予防策としては、やはり生活習慣の見直しが一番有効な手段といえます。
結膜炎
結膜炎とは、まぶた裏の「瞼結膜」と眼球の白目部分を覆う「球結膜」が炎症を起こしてしまう病気です。一口に結膜炎といっても「アレルギー性結膜炎」と「感染症結膜炎」の二つに分けることができますが、生活習慣と深い関係を持っているのがアレルギー性結膜炎です。このアレルギー性結膜炎の原因のひとつとして「コンタクトレンズ」があり、コンタクトレンズの装着が習慣化していると、この病気を引き起こす可能性があります。コンタクトレンズを習慣的に用いている方は、正しい用法を実践し、こまめなケアを怠らないように徹底して下さい。
現代社会と目の病気
近年ではデスクワーカーが増加したこともあり、VDT作業による障害、いわゆる「VDT症候群」という病気が増加傾向にあります。これはパソコンやスマホ、タブレットといった端末を長時間使用したことによって、目や体に悪影響を及ぼす病気のことです。目の疲れや視力の低下、充血、ドライアイといった目に関する諸症状を招くだけでなく、肩こりや頭痛、首の痛み、ストレスの増加、睡眠不足、胃炎など、体に様々な悪影響を及ぼすのが特徴的です。仕事上、長時間画面を見ることは避けられないかもしれませんが、休憩中に目薬を差したり目を温めたりすることも対策のひとつです。時間の合間を縫ってこまめな休憩をとり、ケアを行って下さい。
このように、乱れた生活習慣は目の病気を引き起こす諸悪の根源です。まずは根源を断つことが予防の最善策といえますが、万が一不調を感じる場合は、速やかに眼科へご相談下さい。
浜松市にある当院では、一般眼科診療のほか白内障手術、網膜硝子体手術などの眼科手術も行っております。総合病院レベルの最先端医療機器の導入により、日帰りで手術を受けることも可能です。なお、診療や検査の内容によって、散瞳剤を点眼して眼底検査をさせて頂く場合がございます。浜松市周辺で眼科をお探しの方は、是非当院へご相談下さい。