角膜の構造と役割
私たちの目には、たくさんの神経や組織が張り巡らされています。その目から取り入れた情報を脳へ送ることで、ものを捉えることができます。神経や組織はそれぞれ異なる働きをしており、その中でも重要な役割を担っているのが角膜です。こちらでは、角膜についてご紹介しておりますので、ぜひご覧下さい。
構造
角膜は、直径約11~12ミリ、厚さ約0.5ミリの膜で、一般的に黒目と言われている部分を覆っています。上皮層・ボーマン膜・実質層・デスメ膜・内皮層で構造されており、色は透明、形はアーチ状です。角膜は涙で覆われており、創傷治癒を促す成分や抗菌成分などを涙から摂取しています。
役割
目から入ってきた情報を脳へ送る働きを担う網膜は、光の強さや色などを感知することで結像させます。この網膜まで光の情報をしっかり届けるのが角膜の役割です。角膜の1番外側にある上皮層は、外部からのホコリや細菌などから、実質層を保護する働きを持っています。
コラーゲン繊維で構成されるボーマン膜は、上皮層と実質層を接着するのが主な役割です。角膜の中心部分にある実質層は、角膜の約9割を占めるいわば角膜の本体で、角膜の透明性を保つという重要な役割を担っています。
デスメ膜は実質層と内皮層を結びつけ、角膜全体の形を保ちます。最奥にある内皮層は血管に代わって、酸素や栄養分を角膜全体に運ぶのが役目です。また、余分な水分を房水に戻すポンプの役割も担っています。
守る方法
角膜はダメージを受けやすい部分です。多くのダメージを受けると、感染症や角膜障害を引き起こしてしまう可能性が高くなります。ダメージを最小限に抑えるためには、日頃の角膜保護対策が重要になってきます。
例えば、コンタクトレンズの正しい使用方法を守る、液晶画面を長時間見続けない、紫外線対策を行う、目の乾きを防ぐなど、日常生活の中でも気軽に行える対策があります。ぜひ実践してみて下さい。
浜松市にある当院では、目に関するお悩みを解決するための治療・手術を行っております。日帰り手術は、精神的負担や金銭的負担を最小限に抑えることができます。一人ひとりの症状に合わせて、より安全で確実な検査・治療・手術を行います。安心してお任せ下さい。