緑内障の症状の進み方
目の病気でよく知られているのが緑内障や白内障です。どちらも似たような言葉ですが、その症状はそれぞれ異なります。中でも緑内障は10年以上という長い時間をかけて、症状がゆっくりと進行するのが特徴です。
緑内障は症状が軽いうちに治療し進行を止めないと、失明する可能性のある怖い病気でもあります。こちらでは、そんな緑内障の症状の進み方についてご紹介します。
初期
緑内障の主な症状として、視野欠損と視野狭窄の2つが挙げられます。
これらの症状は視野の中心部を避け、視野の端など少しずれた部分から欠け始めます。そのため、初期段階で気づく可能性はかなり低く、視野検査をすることで初めて異常が見つかります。
しかし極早期の場合だと、視野検査でも異常が発見されないケースも少なくありません。自覚症状が気づきにくいこともあり、視界がかすむと感じても目の疲れで済ませてしまう方も多いです。
中期
中期になると暗点が拡大し、視野の中心上部に視野欠損が広がっていき、さらには視力の低下も見られ始めます。この段階になると自覚症状も感じやすくなります。しかし、もう片方の目が欠損部分を補うため、視覚の異常に気づかない方も多いです。
また、老眼が疑われる年齢に差し掛かっていると、見えにくい=老眼と自己判断し、緑内障の発見が遅れるケースも少なくありません。その結果、視野欠損・視野狭窄が急速に進むことになってしまうのです。
後期
後期になると視神経の50%ほどが傷ついていることが多く、中心付近にも見えない部分が出てきます。そのため、文字が欠けて見える、テレビ画面の一部が見えない、頻繁に人とぶつかるなど、日常生活にも支障が出てくるようになります。
この頃になると何かおかしいと感じ始め、眼科を受診される方も増えてきます。
しかし、後期になっても放置したため、失明にいたってしまうケースもあります。
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傷んでしまった視神経は元には戻りません。緑内障が悪化する前に発見、治療をすることが何よりも大切です。少しでも目に異変を感じたら早めに検査を受けるようにしましょう。
静岡県浜松市にある当院では、眼瞼疾患や角結膜疾患、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患などの一般眼科診療や日帰り手術を行っております。緑内障の治療では、点眼治療や眼圧を下げるための手術治療を行います。浜松市で眼科をお探しの方は、ぜひ当院へお越し下さい。