白内障手術のタイミング
白内障の手術は、生活上不便を感じ始めた時が手術を受ける時期と考えて頂いても問題ありません。ただ、医師の判断によって手術のタイミングを決めるケースもあります。
早めに手術をすすめるケース
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症状が進行している方
白内障の症状が進行している方は、患者様が生活上不便を感じていなくても、早めの手術をすすめることがあります。症状の進んだ白内障をそのままにしていると、緑内障やぶどう膜炎を引き起こすリスクがあるからです。
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糖尿病の方
糖尿病網膜症による視覚障害を防ぐには、眼底検査を定期的に行い、常に網膜の状態を把握しなくてはいけません。そのため、白内障によって眼底が見えなくならないよう、早めの手術をおすすめ致します。
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複数の眼科手術を行う方
緑内障手術や硝子体手術などの眼科手術を行う際に、眼球の負担を軽くするために白内障手術も同時に行うことがあります。
しばらく待った方がいいケース
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糖尿病で状態が安定していない方
同じ糖尿病を患っている方でも、糖尿病網膜症の状態が不安定な方はしばらく待って頂きます。手術が眼球に刺激を与えると、網膜に悪影響を与えることも考えられるため、網膜症の治療を進めて、状態が安定してから手術を行います。
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角膜内皮細胞の数が少ない方
角膜内皮細胞の数が極端に少なくなると、角膜が濁って視力の低下を招きます。
白内障の手術ではどうしても内皮細胞の数が減ってしまうため、角膜内皮細胞の数が極端に少ない場合や、以前に眼科手術を受けたことのある方などは、あまり急いで手術を受けないほうがいいと判断することもあります。
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症状の進行に左右差がある方
白内障の進行に左右差があると、手術で眼内レンズを入れたほうの目と視力差が出るため、物の大きさが左右で極端に違って見えるといった問題が起こります。
そのため、もう片方の白内障の進行を待ってから両目を同時に手術することもあります。
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浜松市にあります当院では、一般眼科診察の他、緑内障・白内障の日帰り手術も行っております。感染や合併症リスクの低い極小切開対応の白内障手術機器を導入しておりますので、浜松市近郊にて信頼のおける眼科をお探しでしたら、ぜひ当院へお越し下さい。